終止符を打ちました。

2013-03-04│決心しました!の続きです。

世の中の女性を全て敵に回してしまうようなダブル恋愛にも終止符を打つ時がやってきました。
共に婚活パーティーを通じて出会った二人の女性。
彩ちゃんにプロポーズをする前に、ちゃんと美穂さんに話をしなくっちゃネ。
彩ちゃんへのプロポーズの結果を見てから…、何てそこまで最低なことはしませんよ。
ちゃんと決着付けてから彩ちゃんにプロポーズします。
美穂さんとはいつものように仕事帰りに待ち合わせをして、何度か一緒に行ったお店に。
どこかぎこちない会話。
「チョットいいかな。大事な話があるんだけど。」と僕が切り出すと、美穂さんは「やっぱり聞くのやめとく。泣いちゃいそうだから」と言った。
僕が驚いた顔をしていると彼女は「何となく気が付いてた。私以外にも好きな人がいるなってこと。女の感って怖いんだから〜」と言って、いつものようにペロリと舌を出した。
僕が黙っていると、「何となくね。でも、この前携帯見ちゃったんだ。ごめんなさい」と言って頭を下げた。
前に感じた予想は当たってたんだね。
「詳しい話しは聞きたくない。悲しくなるだけだから。でも、今までとっても楽しかった。ありがとう。」
僕はただ「ごめん」としか言えなかった。
別れ際に思い出話で盛り上がるはずもなく、その後すぐに店を出て美穂さんと別れた。
もの凄く後ろめたい気持ちと、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど、前に進むしかないもんね。
美穂さんと別れた後、僕はすぐに彩ちゃんに電話をした。
「こんな時間にどうしたんですか?また今日も接待中?飲み過ぎちゃダメだよ。」という彼女のいつもと変わらない可愛い声。
「これから会いたい。出てくるのが面倒なら、僕が彩ちゃんの部屋に行ってもいい。」
「うぅ〜ん。じゃあお部屋で待ってるネ。」
「うん、わかった。1時間くらいで行けるから」と言って電話を切った。
彼女の部屋には何度か来ていたけれど、一人で来るのは初めてだったのでチョットだけ迷ったけれど、何とかたどり着いた。
オートロックのインターホンで彼女の部屋の番号を押す。
「どうぞぉ〜」と言う声と同時にドアが開いた。
彼女はコーヒーを入れて待っていてくれたようで、部屋に入るとすぐに暖かいコーヒーを出してくれた。
二つのマグカップがのったガラステーブルを挟んで向かい合って座る僕と彩ちゃん。

「どうしたの?なんかチョットいつもと違う感じ…。なんか怖いよ。」
あのさぁ、僕と結婚してくれませんか。

カッコイイプロポーズのセリフをいくつか考えていたのに、結局はストレートにこんな言葉しか出てこなかったんだよね。
彩ちゃんは子どもっぽい笑顔で、少しはにかみながら「はい。よろしくお願いします」と言ってくれた。

44年の人生の中でも3本指に入る激動の一日だったなぁ…。