メールのやり取りと次のデート

人生初の婚活パーティーから自宅に帰り、新しく登録された彼女の名前を携帯電話で見つめる。「さっき別れたばかりですぐにメールするというのもどうなんだろう?」と考えていたらメール受信中の画面になった。
差出人は彼女だった。
「今日はステキなお店を紹介して頂き、ありがとうございました。また一緒に行きましょうね。無事に家に到着です。おやすみなさい。」
すぐに「こちらこそありがとう。また会えるのを楽しみにしています。おやすみなさい。」と返信。
前妻と別れて16年。
何人かの彼女と呼べる人はいたけれど、久しぶりになんだか胸がトキメイタ…。
翌日。
日曜日と言うこともありゆっくりとベッドで横になっていると、携帯電話にメール受信の音が鳴った。
「もしかしたら…」という淡い期待は裏切られ、送信者は婚活パーティーに誘ってくれた友人だった。
「いきなり初体験でカップル成立ってスゴイっすね。頑張って下さ〜い。」
とりあえず、誘ってくれた礼だけを書いて返信した。
その日は結局こちらから彼女にメールすることもなく、向こうからメールが来ることもなかった。
正直、ちょっと残念…。
でも、こちらから積極的になるのも…っていう複雑な感情。
思えば、こんな感情も久々かも(笑)
やっぱ恋愛っていいね。
まあ、結婚するかどうかはまだわかんないけど、彼女とならステキな時間を過ごせそうな気がするし。
とりあえずは成行任せで行ってみようかぁって感じだね。
月曜になり、いつものようにまた1週間が始まったけど、いつもとは全然違う毎日になった。
それはもちろん彼女とのメール。
電車での出勤時間、お昼休み、チョットした休憩時間、外回りでの空き時間、そして帰宅してからの時間。
彼女との「メル友」生活が始まった。

お互いの仕事の愚痴や近況報告、お昼に食べた物など他愛のないメールばかり。
それが何だかとっても楽しくってしかたなかったなぁ。
恋愛がうまくいくと、なぜか仕事も順調に行くことが多いんだよね。
40過ぎの男が「恋の力」なんて言ったら笑われるかもしれないけど、年齢に関係なく、やっぱり「恋の力」ってのはあるって思う。
そしてあの婚活パーティーからちょうど1週間になる土曜日に二度目のデートをする約束になった。