どうして同じタイプを好きになる

「ぬりかべ」のごとく、僕の行く手を阻んだぽっちゃりさんにつかまり、再び会話をするはめに…。しかも「アプローチカード」まで渡された。何とメッセージ欄にはメアド…。勘弁してよって感じ。他にも話しておきたい人はいるので、何とかこの場を逃れたい…。
そんな時、ラストに会話した前回カップル成立した女性とそっくりのショートカットさんが登場

「私も仲間に入れて下さい。」

「どうぞどうぞ」と満面の笑顔で招きいれ、3人での会話がスタート。
3人と言っても、僕はショートカットさんにばかり話しかけていたんだけどネ。さすがにぽっちゃりさんも面白くなかったのか、いつの間にか違う男性の元へ行っちゃいました。
さて、目の前にいるショートカットの女性。前回カップル成立した女性ともそっくりなのですが、実は別れたカミサンともそっくりなんです…。

過去の記憶をたどれば、似た雰囲気の女性と付き合ったことの多いこと…。性格や中身は別として、見た目の好みがガキの頃から同じだってことに、今さらながら気付く自分。仕事や恋愛のパートナーとしては抜群の相性でも、結婚となると話は別。

今は、バリバリ仕事をこなす女性よりも、家で子どもと一緒に僕の帰りを待っててくれる女性が欲しい。目の前にいる女性が、どれほど魅力的で自分のタイプだったとしても、恋愛を楽しむために相手を探しているわけではない。そして相手も結婚相手を探している。
だって、今自分がいるのは「婚活パーティー」だもんね。

諦めるなら早い方がいいと思ったので、彼女に聞いてみた。「結婚と仕事」について。彼女の答えは明快だった。「結婚しても仕事は絶対続ける!」と…。離婚した理由や、この前付き合っていた女性と別れた理由なんかも全部話した。

「気持ちはわからないこともないんだけど…。」
「でも、女は家で家事と子育てしてろって考え方には賛成できないかなぁ。」
「もちろん結婚したいって思ってるからここに来てるし、子どもも欲しいって思ってますよ。でも、ちゃんと仕事と両立したいって思ってます。」

それ以上はもう会話の必要はなかった…。
やっぱこういうタイプを好きになっちゃいけないんだねと実感。チョット寂しい気持ちにもなったけど、お互いムダな時間を過ごさずに済んでよかったよかった。