予期せぬ誤算

2度目の婚活パーティーカップル成立にならず、失意と恥ずかしさで逃げるように駅に向かった僕でしたが、童顔美少女ちゃんに声を掛けられたのは思わぬ誤算でしたね。カップルが成立したのに相手の男が急に仕事だなんてドラマチックな展開ですよ。

茶店に入り、奥の席へと案内された。割と空いていたので4人がけのテーブルに向かいあって座る。僕はコーヒー、童顔美少女ちゃんはホットココアを注文。「うわぁー、パフェ美味しそう」と子どものような笑顔。思わず僕も笑顔になっちゃう。ここで「童顔美少女ちゃん」について…。

とにかく小さくって可愛い。
身長は150センチちょうどって言ってるけど、ホントは50切ってるんじゃない?って感じる。テレビで見る「美少女コンテスト」に出てもおかしくないんじゃないかって思うほど、文字通りの「童顔美少女」なんですよ。でも、実際の年齢は31歳。パット見は高校生って言われても納得するかもしれないし、実際女子高生の制服を着たら似合うだろうなぁー、と不謹慎な想像…。

確かによくよく見れば、高校生じゃないだろうってことはわかるけど、とても30代には見えない。どれだけ頑張っても20代中盤がいいとこって感じかな。話をしてると、童顔であることや身長が低いことはもの凄いコンプレックスだった時期もあったらしい。でも、今は「若く見えるのはいいこと」って割り切ってるみたいだし、身長についてもそんなに気にしなくなったとのこと…。

彼氏と待ち合わせした時に、人ごみに埋もれてなかなか気付いてもらえないことや、満員電車で息ができなくなって死にかけたことがあるなんて話を「ネタ」のように話してくれた。僕の場合は真逆で、人ごみの中でも頭がひょこっと出るので「目印」として最適だし、満員電車でも上空の空気をしっかり吸える。

「うらやましいー!」

でも、人がぶつからないようなところで頭をぶつけることも多いんだよって言うと、「それは贅沢な悩みです!」と一蹴された。身長に関するお互いの体験談でずいぶんと盛り上がり、話題は今日の婚活パーティーの話しになった…。